水産庁に南極海保護区の設立を呼びかけ、205万377人の署名を提出
RELEASE OCEAN 2018.10.15

水産庁に南極海保護区の設立を呼びかけ、205万377人の署名を提出

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(以下、グリーンピース)は、本日10月15日、水産庁の水産庁資源管理部 参事官の諸貫秀樹氏と面会し、180万平方キロメートルに及ぶ地球最大の南極海保護区の設置を求める国際署名205万377人分(注1)の市民の声を届けました。

今月22日から来月2日にかけてオーストラリア・タスマニア州のホバートで開催される南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)(注2)では、アルゼンチン南部のウェッデル海に位置するエリアに南極海保護区を設置する提案が協議され、グリーンピースは、この提案を支持するよう求めました。

CCAMLRの会議では、ウェッデル海の南極海保護区に加え、東南極および南極半島の小さな保護区の提案も検討される予定です。

グリーンピース・ジャパンのプログラム副部長、高田久代は「日本の4,675人もの市民が、日本代表団に対し、南極海を守るためにベストを尽くすように求めています。今月末、日本代表団が他の政府と協議する際に、世界中の何百万人もの人々が、手付かずの自然が残り、野生のいのちにあふれる南極の環境保護を切望していることを知ってほしいです」と訴えました。

署名を受け取った水産庁資源管理部、参事官の諸貫秀樹氏は、「海に囲まれた島国である日本は、海洋生物資源の持続的利用を考えていくべきである。海洋保護区の設置にあたっては、科学的根拠に基づき、何を達成するのか、明確な目標設定が必要不可欠である」と、海洋保護区の設立には慎重な姿勢を示した。

グリーンピースの、3カ月にわたる南極探査を含むグローバルキャンペーン『南極にサンクチュアリを』は、2018年1月に開始しました。探査では、南極海域で新たに脆弱な生態系を発見し、CCAMLRにより特別な保護エリアとして認められる予定です。また、同探査では、南極におけるプラスチック汚染と有害化学物質の存在を明らかにしました。

2018年1月以来、グリーンピースの『南極にサンクチュアリを』キャンペーンは、
・3カ月にわたる南極探査を実施。
・世界で200万人以上が署名に参加。
・南極の海底に新しい脆弱な海洋生態系を発見。
・南極の水および雪に含まれるプラスチック汚染と有害化学物質の存在が明らかに。
・ペンギンの集団繁殖地のような繊細な生態系での漁業を自主規制、南極における海洋保護区ネットワークの呼びかけを支持。
・オスカー賞受賞俳優のハビエル・バルデムが研究用潜水艦の南極海底に同行したほか、俳優アリソン・スドルとデヴィッド・ハーバーや南極探検家ワン・ユハンが南極に同行。

※写真と映像はこちらから

注1)国際署名は、日本では2018年1月15日から10月11日の間に集め、合計205万377人が参加しました(2018年10月11日第一次集約)。グリーンピースは世界各国の政府代表団に署名提出を行なっています。

注2)CCAMLRは24の加盟国とEUで構成されています。CCAMLRは非公開の会議であり、決定には全会一致を必要で、会議の最後とみられます。

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