福島原発事故後29回目の放射線調査に向けて、初のクラウドファンディングを本日開始
RELEASE ENERGY 2018.09.04

福島原発事故後29回目の放射線調査に向けて、初のクラウドファンディングを本日開始

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、「原発事故の影響調査を続けて、信頼できる情報を福島の人たちにとどけたい」(注1)と題して、東京電力福島第一原発事故の放射線・放射能影響調査への寄付を募るクラウドファンディングを本日9月4日から実施します。29回目となる今回の調査で初めてクラウドファンディングで資金調達を行います(注)。

現在、避難指示解除、賠償や住宅供与の打ち切りが次々と進められ、住民は帰還を迫られています。政府は個人宅に関しては、敷地内の数か所しか測らず、放射線量の変化を計測する継続的な調査も行っていないため、住民の方にとって必要な、「戻ったらどれくらい被ばくするのか」という情報が不足しています。そのため、グリーンピースの今年の調査では、浪江町の避難指示解除前に除染が行われた場所を中心に調査し、除染の効果を検証します。また、福島県からより広い範囲への影響の広がりを調査するために、新潟県との県境にも調査を拡大するため、今回は資金を広く募ることにしました。

グリーンピースの放射線調査チームには、チェルノブイリの放射能汚染の調査等を行ってきた核物理学者や、放射能測定の専門家をふくみ、高精度の機材で精密に調査を行います。調査結果は、グリーンピースの各国事務所を通じて、例年世界中で多くの言語で発信、報道されています。また、国連人権機関に調査結果を意見書などの形で提出しています。

福島県浪江町の帰宅困難区域からの避難者で、昨年の調査より調査に協力いただいている菅野みずえさんは、「放射能は、色もない、臭いもない、味もないから隠せてしまう。だからこそ、綿密な調査こそが、大切なのだと思います。見える形で示す事こそ、隠したいものを人々に見せることができます。敷地をくまなく数千箇所も測るグリーンピースの調査は信頼できます」と語りました。

グリーンピース エネルギー担当の鈴木かずえは、「原発事故を2度と繰り返さないためには、原発事故を風化させず、原発事故の影響によって今なお、そして今後も長く続く放射能汚染の実態を明らかにすることが必要です。今回は、クラウドファンディングを通してより多くの人々に調査について知ってもらい、また、寄付に参加していただくことで調査結果を共有して福島原発事故についての風化を止めたいとも考えています」と訴えました。

 

【クラウドファンディング概要】

  • タイトル:原発事故の影響調査を続けて、信頼できる情報を福島の人たちにとどけたい
  • URL:https://www.greenpeace.or.jp/cloud/donate201802_input.php
  • 目標金額:3,000,000円 (出資者は1000円以上の希望する額でプロジェクトに参加が可能)
  • 使途:調査活動、スタッフの旅費、機材、撮影・編集、報告書作成(日英ほか)、調査報告会、広報、ウェブサイト作成等(出資者には、プロジェクトの進捗や結果などが共有されます)【放射線調査概要】
  • 調査実施予定:2018年秋 20日間
  • 調査場所:福島県浪江町、新潟県境
  • 調査チームメンバー: 10名
  • 調査費用総額(見積):4,920,318円
  • 調査結果発表時期:速報版 2018年11月  報告書 2019年3月

注)過去のグリーンピースの放射線調査結果

 

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