環境保護活動への捜査当局の介入・不当弾圧に断固抗議する東京地検、グリーンピース・ジャパンのスタッフを事情聴取一連のリリース(3月18日以降)のまとめ
RELEASE OTHERS 1999.06.03

環境保護活動への捜査当局の介入・不当弾圧に断固抗議する
東京地検、グリーンピース・ジャパンのスタッフを事情聴取

一連のリリース(3月18日以降)のまとめ

3月18日に行ったおもちゃの脱塩ビを訴えるアピール行動について、本日、東京地検はグリーンピース・ジャパン事務局長の志田早苗に対し、事情聴取を行った。この件に関して警視庁深川署は、志田事務局長と森林問題担当の福田未来子の両名を任意で事情聴取していたが、5月7日、東京地検に「建造物侵入」の疑いで書類送検していた。

志田に対する事情聴取は、本日午後2時から行われ、3時間半に及んだ。しかし、質問の内容は、今までの事実確認がほとんどである。東京地検は、明日、福田の事情聴取を行う。

脱塩ビを訴える横断幕を、おもちゃショー会場で実際に掲げたグリーンピースの外国人ボランティア3人は、建造物侵入と威力業務妨害の疑いで逮捕・拘留。11日間の不当な拘留ののち、建造物侵入について略式起訴され、罰金を払って3月29日に釈放、すでに本国に帰国している。その際、捜査当局が当初逮捕・拘留の理由としていた威力業務妨害は取り下げられた。

裁判所は「建造物侵入」と判断した理由を、建物に入ったこと自体が違法であるとした。塩ビに含まれる有害物質から子どもを守る、という正当な目的のアピール行動のために市民に開かれた施設に入ったことに対して、刑法の建造物侵入を適用すること自体間違いである。また、捜査当局は志田・福田両名について、このアピール行動に関する共謀共同正犯の疑いとし、無理矢理罪状をでっちあげようとしている。

4月13日、深川署は、グリーンピース・ジャパン事務所及び事務局長自宅から押収したものを一旦全面返還した形をとり、そのうち、脱塩ビキャンペーン関係のちらしやプレスリリース、新聞やテレビ報道を録画したビデオなどを再押収した。これらは、グリーンピースから報道関係者や一般市民に配布されているものや報道の記録であり、警察の捜査に必要なものであるとは思えない。
このようなものを押収し続け、さらには、事情聴取のためとして何度も出頭を要請する警察の行為は、明らかにグリーンピース、ひいては環境保護運動へのいやがらせそのものである。

一方で、塩ビ玩具の問題に対する認識は、日本のおもちゃ業界の中でも確実に広まってきている。

[主な業界の動き]

4月14日:総合玩具の最大手バンダイは「3歳児未満を対象とした玩具について口に入れる部分では100%塩化ビニル以外の素材を使用していること、その他の部分でも可能な限り塩化ビニル以外の素材を採用していること」を、市民からの問い合わせに対し回答した。

4月16日:グリーンピース・ジャパンが脱塩ビを目指し、玩具メーカーを対象にして行ったセミナーには、企業の担当者ら約70人が参加し、脱塩ビの流れに対する業界内での関心の高さを伺わせた。

4月23日:日本玩具協会の理事会で塩ビ問題が討議され、代替素材を研究し時間をかけて着手していくことが確認されている。

4月28日:ローヤル株式会社も、「歯固め、おしゃぶり、がらがら等には塩化ビニルを使用していない」とグリーンピース・ジャパンに対して回答した。

すでにこれまで、日本政府は、環境保護や健康を守るという認識がいかに低いかという事実を世界中に露呈してきたが、今回のグリーンピース・ジャパンに対する警察の不当介入・弾圧は、さらにその汚名に恥を上塗りすることになる。

今後も、グリーンピースは、環境保護活動への市民参加を阻む捜査当局の不当介入・弾圧に対しては、国際的に全面抗議を展開していく。

なお、今回の件について、グリーンピース・ジャパンは、警視庁、警視総監、東京都知事宛てに抗議文を送付した。

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