「日本向けMOX燃料のデータを公開すべき」ベルギーのモル市市長表明
RELEASE ENERGY 2000.09.20

「日本向けMOX燃料のデータを公開すべき」
ベルギーのモル市市長表明

【ベルギー発】

9月20日、国際環境保護団体グリーンピースの要請に対し、ベルギーのモル市市長は、同市にあるベルギーの核燃料会社ベルゴニュークリア社(以下、ベルゴ社)が製造した日本向けウラン・プルトニウム混合酸化(MOX)燃料の品質管理データを公開すべきだと表明した。

この表明は、今日12時にグリーンピース・ジャパンなどの代表が、ベルギーのモル市市長を訪問した際に行われた。ベルゴ社のMOXに関する品質管理データの公開要請行動の支持と協力を求め、市長には、日本の市民がデータ公開の願いを込めて折った千羽鶴を手渡した。

【背景説明】

ベルゴ社のMOX加工工場は、モルのダッセルにあり、東京電力福島第1原発3号機用、柏崎原発3号機用のMOX燃料を加工した。福島用の燃料は昨年9月27日に搬入されたが、英国核燃料会社BNFL社のデータ不正事件などの影響でいまだに装荷されていない。市民団体は再三ベルゴ社のデータ公開を東京電力に求めてきたが、東電は「データはベルゴ社の占有情報」であるとしてその公開を拒んでいる。

長崎プルトニウム爆弾投下55周年の今年8月9日には、

同MOX燃料の安全性を担保できるようなデータが公開されていない
同MOX燃料の品質管理の過程で不正の疑いがある
としてグリーンピース・ジャパンなどの呼びかけで装荷差止めの仮処分申請がなされ、現在福島地方裁判所で係争中である。
9月18日の第二回審尋では、東電側が答弁。今後、年内に3回(10・11・12月)の審尋が行われる。

9月18日には、柏崎市議会でベルゴ社のデータ公開を求める意見書が採択された。

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