環境保護団体、MOX加工工場操業開始差し止めを求め提訴
RELEASE ENERGY 2001.10.06

環境保護団体、
MOX加工工場操業開始差し止めを求め提訴

国際環境保護団体のグリーンピースと地球の友は、10月5日、英国西部セラフィールドの核施設内にあるMOX燃料加工工場の操業開始許可の差し止めを求めて英国高等裁判所に提訴した。

英国政府は10月3日、1億5千万ポンドの利益を見込めるとしてMOX工場を運営する英国核燃料会社BNFL社に対し、操業開始を許可すると発表した。グリーンピースと地球の友は、その決定は以下の点で違法と主張している。

これまでに4億7千2百万ポンド(約850億円)もの血税が建設費その他につぎ込まれているが、BNFL社が、MOX工場が経済的に成り立つと主張した根拠となる計算には、そのコストが含まれていない。したがって、1億5千万ポンドの利益を見込めるというのは誤りである。

契約が取得できる証拠が不十分である。たとえば、有力な顧客である日本の電力会社で、BNFL社と新たなMOX加工契約を結んだ会社は無い。

地球の友は、
「政府の決定は、危険であり、経済性を無視したものであり、不合理である。この決定は、世界をより危険な場所にする。BNFL社は契約をとるのに苦労するだろう。利益がまったくあがらないこともありうる。この愚かな決定の不当性を法廷で問う」としている。

グリーンピースは、
「トニー・ブレア(首相)の核への執着がこの愚かな決定を導いた。BNFL社は日本から契約をとることを切望しているが、今年5月に行われた新潟県刈羽村でのプルサーマルの是非を問う住民投票が示したように、市民はMOXを望んでいない。もし、ブレアがよく口にする“新世界秩序”なるものを築きたいのなら、このような核拡散に貢献するのをやめるべきだ」としている。

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