脱塩ビ・おもちゃ通信10号
RELEASE GOOD LIFE 2001.10.19

脱塩ビ・おもちゃ通信10号

自治体から国へ「おもちゃの脱塩ビ」を求める意見書

神奈川県の川崎市議会で、おもちゃの脱塩ビを求める国への初めての意見書「塩化ビニル製がん具に関する意見書」が今年6月22日に全会一致で採択されました。
(本文はhttp://www.greenpeace.or.jp/library/01pops/index.htmlに掲載)

これにつづいて、千葉県議会でも次のような意見書が可決されました。

子どものおもちゃへの塩化ビニルの使用規制を求める意見書

子どもが使う柔らかいプラスチックのおもちゃの中には、塩化ビニルでできているものがある。塩化ビニルは、柔らかくするために多量の可塑剤や、鉛やカドミウムなどの重金属類、その他の多様な添加剤を含んでいる。これらの添加剤は塩化ビニル素材にしっかりと結合しているわけではないため、子どもが口に入れたり、かんだりしているうちに溶出する危険がある。

特に可塑剤のフタル酸エステル類は、腎臓・肝臓への影響、生殖毒性・発生毒性(催奇形性)が認められており、環境ホルモンとしても疑われている有害化学物質である。

海外ではすでに、18カ国が軟質塩化ビニルのおもちゃを法的に規制し、アメリカなど5カ国が政府機関による警告や勧告を出している。

日本では一部メーカーが、塩化ビニルの使用をやめたり、塩化ビニルの可塑剤を別の化学物質に変えたりしているが、それはおもちゃの一部に止まっている。

よって千葉県議会は、政府に対し多種多様な化学物質を必要とする塩化ビニルをおもちゃに使用することを止め、安全性を確保するための規制をするよう求めるものである。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

【提出先】内閣総理大臣 厚生労働大臣 経済産業大臣

グリーンピースのキャンペーンでも、乳幼児のおもちゃに塩ビを使わないよう、国に対して法規制を求める意見書を地方自治体の議会から出すよう請願する取組みをしてきました。ここに挙げた以外の自治体でも、請願や陳情があがっています。皆さんの自治体の議会にも、ぜひ請願を出してください(参考資料の請求はグリーンピース・ジャパンまでどうぞ)。また、お住いの自治体が同様の意見書や決議をしている、といった情報があれば、教えてください。

10月11日 国会議員と意見交換の会をもちました

前号で取りあげたように、7月に厚生労働省が出した、塩化ビニルのおもちゃの規制の案は、規制対象物質が限定されているなど、危険性を回避するにはまったく不十分、多くの問題点があります。

このことを、国会でも取りあげたり、国会議員からも厚生労働省にきちんとヒアリングを行ってもらいたいと考え、グリーンピースなど5団体で構成する「見直そうこどものおもちゃ」実行委員会では、国会議員との意見交換会をひらきました。参加議員(含む秘書)からも次のような意見が出ました。

日本では塩化ビニルのおもちゃについて対応が本当に遅れていた。食品衛生法の運用強化か、立法か、いずれにしても、日本でも必要な規制を設けるために引続き取組みたい。

現在の厚生省案では不十分であり、立法府の立場からも必要な取組みを行いたい。

塩化ビニル製の医療器具のフタル酸エステル等の問題についてもすでに質問趣意書を出すなど、着手しているところ。

食品の安全性、プラスチックの添加剤の問題については、現行の食品衛生法の規制の枠組みについて、予防原則を踏まえて根本的に見直す必要がある。

危険性のデータがないものが “危険ではない” とみなされていることが、こうした問題の解決を遅らせてきた。厚生労働省にヒアリングをするつもりである。

軟らかい塩ビのおもちゃに含まれる有害物質。子どもがおもちゃを通して有害物質にさらされていることを心配して、各国で企業や行政機関の対応が進んでいます。この通信はおもちゃの脱塩ビに関する前進などを、協力団体、育児ママ達他、関心の高い皆様へお知らせするニュースレターです。

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