フランスの「怒れる母たち」、青森県に申し入れ。 「子ども達に安心して海で遊んで欲しいし、おいしいお魚をたべてもらいたい。」青森の子ども達の健康と未来そして笑顔を守るために、再処理工場建設中止という木村県知事の英断が今こそ必要。
RELEASE ENERGY 2001.10.25

フランスの「怒れる母たち」、青森県に申し入れ。 
「子ども達に安心して海で遊んで欲しいし、
おいしいお魚をたべてもらいたい。」

青森の子ども達の健康と未来
そして笑顔を守るために、
再処理工場建設中止という
木村県知事の英断が今こそ必要。

グリーンピース・ジャパンの招きで日本を訪れているフランスのグループ「怒れる母たち」とグリーンピース・ジャパンは、本日青森県に再処理工場建設中止を申し入れました。
午後1時から約30分、ナタリー・ゲイスマールさん以下4名、子1人とグリーンピースの鈴木かずえ以下4名は、青森県資源エネルギー課長佐藤氏と面談し、要請書(別紙)を手渡しました。

要請書の内容は下記の通り。
「青森県六ヶ所村再処理工場は、ラ・アーグ再処理工場をモデルにしている。六ヶ所村再処理工場が稼動すれば、青森の子どもたちがそのために白血病にならないと断言はできない。同じことを青森で繰り返させないために、知事の英断が必要。再処理工場の建設を止めてほしい。」

ナタリーさん等は「青森とラ・ハーグはとても似ています。六ヶ所村の子ども達にラ・ハーグの子ども達と同じことがおきるのを避けたいと思っています。子どもたちに安心して海で遊んで欲しいし、おいしいお魚をたべてもらいたい。再処理工場の建設を止めて欲しい。」と訴えました。
鈴木も、フランスでおきた悲劇を青森で繰り返してはならないと、再処理工場建設中止を求めました。
これに対し青森県は、「平成12年から県で白血病の登録例を集めており、安全第一に対応する。」としています。

「怒れる母たち」は核再処理工場周辺に暮らし、再処理の危険性を訴えています。
今年6月28日に発表されたフランス政府委託の調査報告の中間発表は、ラ・アーグ再処理工場周辺で小児白血病が増えており、観察・調査を行うべきだと結論づけています。「怒れる母たち」を招聘した目的は、同型の工場が現在青森県六ヶ所村で建設が進んでおり、これが稼動すれば同様の問題が起きる可能性があるということを、日本の人々に警告するというものです。

再処理が子どもたちにもたらす危険性を多くの方々に知っていただくため、23日東京では講演会が行われました。約80名が「怒れる母たち」の話に聴き入り、「被害にあっている人たちの生の声を聴けて危機の意識が高まった」などの意見がありました。

青森では弘前、青森、むつ、八戸、十和田の合計5ケ所で講演会が行われ、10月29日(月)午前10時に六ヶ所村村長と面談します。また、当初申し込んでいた六ヶ所村再処理工場見学は、日本原燃から「反原子力団体である」ことなどを理由に中止となりました。
グリーンピース・ジャパンでは、日本原燃に対し、六ヶ所村PRセンターにて、午前11時に要請を行うことにしています。

この問題について現在グリーンピース・ジャパンでは、木村青森県知事と小泉総理大臣あてに建設中止を求めるメールを送るサイバーアクションとはがきキャンペーンを展開しています。

青森県県知事 木村守男様
2001年10月25日

六ヶ所村再処理工場の建設中止を求める要請書

現在、青森県六ヶ所村にて「再処理工場」の建設がすすめられています。再処理工場から排出される放射能は、原子力発電所のそれと比べケタ違いに多く、すでに再処理工場が稼動しているイギリス、フランスでさまざまな問題を引き起こしています。

今年の6月、フランス政府の委託により行われた、フランスのラ・アーグ再処理工場周辺での、白血病に関する疫学調査の中間報告が発表されました。国際的な医学誌、「エピデミオロジー・アンド・コミュニティ・ヘルス(Epidemiology and Community Health)」(2001年7月号)にその詳細が掲載されています。そこで結論として述べられているのは、

工場から10km以内において白血病発生率の上昇が認められる。

急性リンパ性白血病の観察および調査を、ラ・アーグおよび他の核再処理工場周辺において行うべきである。

の2点です。この論文では、白血病多発の原因については断定していず、さらなる調査が必要としています。

青森県六ヶ所村再処理工場は、ラ・アーグ再処理工場をモデルにしています。六ヶ所村再処理工場が稼動すれば、ラ・アーグで起こっていることは、青森でもやがて起きるでしょう。青森の子どもたちがそのために白血病にならないと、誰も断言はできないのです。

ラ・アーグ再処理工場周辺での小児白血病多発の原因は放射能汚染である、という報告が最初になされたのは1997年でした。そのとき、地元の地方自治体は「あの報告はデタラメだ」と、根拠を述べることなしに批判したそうです。
地元の母親たちはそうした行政の態度に怒りを感じ、「怒れる母たち」という会を作り、子どもの健康調査などを求める活動を始めました。

今回、グリーンピース・ジャパンは、この「怒れる母たち」を青森に招きました。青森のみなさんに、再処理工場が子どもたちにもたらしている危険性を、知っていただきたいからです。
心配なのは、小児白血病だけではありません。ラ・アーグ再処理工場の排水口付近のカニからは、高濃度の放射能が検出されました。2001年4月には、フィルター故障のために、事業者自らが課した基準値以上の放射性ガスを漏らす事故も起こりました。

同じことを青森で繰り返させないために、今、知事のご英断が必要です。再処理工場の建設を止めさせ、青森の子どもたちの笑顔を守ってください。

グリーンピース・ジャパン
事務局長 志田早苗
核問題担当 鈴木かずえ

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