グリーンピース、再処理工場本体不良溶接問題を受けて、化学試験中止を要請
RELEASE ENERGY 2003.01.29

グリーンピース、再処理工場本体不良溶接問題を受けて、化学試験中止を要請

環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、本日、青森県県知事、小泉総理大臣、 平沼経済産業省大臣、日本原燃社長、電事連会長にあてて「六ヶ所再処理工場本体でも不良溶接があったことに鑑み、化学試験および全ての建設過程を中止し不正を究明することを求める要請」(添付資料参照)を送付した。

要請書では、化学試験および建設の中止を求めており、日本原燃の、安全よりも スケジュールを優先する言動を非難し、再処理工場運営を任せることはできない としている。

不良溶接をめぐる報道

2003年1月20日
「六ヶ所再処理工場 新たに不良溶接 貯蔵プールと同じ業者」
六ヶ所再処理工場使用済み核燃料貯蔵プールの不良溶接をした溶接業者が再処理工場内のほかの施設での同様の継ぎ足し要請をしたと証言

東奥日報より

2003年1月22日
「建設中の再処理工場でも不良溶接」
溶接業者が原燃の聞き取り調査に対し、再処理工場本体の複数の貯槽でも不良溶接ありと証言・原燃も以前からの点検で不良溶接らしき痕跡を複数発見済み

東奥日報より

2003年1月23日
「『再処理』でも不良溶接、調査で業者認める」
原燃はこの新事実を県や村に報告せず
原燃は不自然な研磨痕を25基の貯槽類のうち複数箇所で発見
県や村には2月ころまとめて中間報告
原燃「安全性の確保が困難な溶接だった場合、県などの理解を得た上で直す。点検計画に影響のないようにしたい」

デーリー東北より

2003年1月27日
「再処理不良溶接疑惑で本格調査へ」
原燃二月上旬に点検計画策定、二月下旬をめどに中間報告、四月末までに公表する予定。

東奥日報より
グリーンピースは、核兵器も原子力の発電利用もない世界をめざしています。 国・電力会社に対しては、プルトニウム利用計画を撤回し、原子力利用から撤退し、 省エネルギーと再生可能エネルギーによっての電力供給へと方針を転換するよう 提言しています。

添付資料

要請文

青森県県知事 木村守男様
総理大臣 小泉純一郎様
経済産業省大臣 平沼赳夫様
日本原燃株式会社社長 佐々木正様
電気事業連合会会長 藤洋作様

2003年1月29日

六ヶ所再処理工場本体でも不良溶接があったことに鑑み、 化学試験および全ての建設過程を中止し不正を究明することを求める要請書

グリーンピース・ジャパン

核問題担当 鈴木かずえ

1月20日の東奥日報は六ヶ所再処理工場本体でも不良溶接があったと報道してい ます。

日本原燃は、六ヶ所再処理工場建設の下請け業者からの証言をもとに点検を行っ ており、不良溶接が行われた疑いがあることを認めています。しかし、デーリー 東北によれば原燃は「安全性の確保が困難な溶接だった場合、県などの理解を得 た上で直す。点検計画に影響のないようにしたい」としているそうです。この発 言からは、業者の不正を許した当事者としての反省や、安全を優先するという態 度が全く欠けています。再処理工場本体でも不良溶接という重大な証言を得てお きながら、県や村へ、またホームページを通じての報告はなく、説明責任さえ放 棄しています。

安全よりもスケジュールを優先する日本原燃に再処理工場運営を任せることはで きません。

この際、化学試験および全ての建設過程を中止し不正を究明することを求めます。

住民や県知事の拒否および電力会社の不正事件により、原発でのプルトニウム燃 料の使用開始のめどはたっていません。プルトニウムを取り出す必要がないのに、 再処理工場の建設を進めているのは、各電力会社および日本政府が、青森県を 「使用済み核燃料置き場」と見ているからにほかなりません。トラブル続きの再 処理工場はこのままでは「不良債権化」するでしょう。一刻も早くこのゆがんだ 原子力政策を転換すべきです。

最後に、再度、ウラン試験によって工場が汚染される前に、再処理工場の建設を 中止させるよう求めます。

詳しくはグリーンース・ジャパン核問題Webサイトをご覧ください。

お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
核問題担当 鈴木かずえ
広報 担当 城川 桂子

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