世界一高い広葉樹の上で史上初の「座り込み」開始~グリーンピースらが、日本の製紙企業3社にタスマニア原生林破壊停止の訴え~
RELEASE 2003.11.12

世界一高い広葉樹の上で史上初の「座り込み」開始

~グリーンピースらが、日本の製紙企業3社にタスマニア原生林破壊停止の訴え~

【オーストラリア、タスマニア州、ホバート市】 オーストラリア南部、タスマニア島の原生林の木の頂きに、本日、世界の注目が集っている。タスマニア州南西部にあるスティックス渓谷に生息する世界一高い広葉樹の上に「グローバル・レスキュー・ステーション」が作られ、そこで「樹上の座り込み」が始まったからだ。地上から65メートルのところに作られた「グローバル・レスキュー・ステーション」には、世界4カ国から集まった環境保護活動家達が寝泊りし、この世界一高い広葉樹を日本の木材チップ市場向けに伐採しないようにと訴えている。

「グローバル・レスキュー・ステーションは、樹齢400年の樹木を伐採から守るための基地です。そして、この基地に集まった日本、カナダ、ドイツ、オーストラリアの森林保護活動家達が、ここから世界に向かって木材チップの日本向け輸出が世界で最も貴重な森のひとつを破壊しているのだという事を知らせる基地でもあります。」 とグリーンピース・オーストラリアパシフィックのキャンペーンマネージャー、ダニー・ケネディーは語っている。

スティックス渓谷の森は、オーストラリア最大の天然林伐採企業であるガンズ社( 注1 )によって伐採されている。同社は世界最大の広葉樹の木材チップ生産企業でもある。スティックス渓谷の森は、ガンズ社の三大購入企業である日本の製紙会社、王子製紙、日本製紙、三菱製紙によって、紙や紙製品となるために、低価値な木材チップへと変えられてしまっている。

グリーンピース・ジャパンのボランティア活動家、野田沙京 「非暴力直接行動によって、原生林破壊を止めるために全力を尽くすつもりです。スティックス渓谷の森林から木材チップを買っている日本の企業は、タスマニアの原生林破壊に直接手を貸している、というメッセージを私たちは伝えたいのです。」と、日本から来ているグリーンピース・ジャパンのボランティア活動家、野田沙京はグローバル・レスキュー・ステーションで語っている。

衛星通信機器を備えたグローバル・レスキュー・ステーション 衛星通信機器を備えたこのグローバル・レスキュー・ステーションへは、報道関係者や世界の市民からのアクセスが可能である。地上65メートルの樹上へのライブインタビューも可能であり、また、樹上の動きをライブで伝えるウェブサイトへも、毎日アクセスができる。

「スティックス渓谷での破壊的伐採は、オナガイヌワシやハイイロオオタカなど希少で絶滅の危機に瀕している動物の生存を脅かしています」と、ウィルダーネス・ソサエティーのキャンぺーン部長、アレック・マーは語っている。

「グリーンピースが、世界で最も高い広葉樹を守るため、オーストラリア最大の環境保護団体であるウィルダーネス・ソサエティーの活動に加わった。伐採されようとしている木は85メートルの高さに達し、25階建ての建物よりも高くなるものだ。日本の購入企業とオーストラリア政府は、タスマニアのスティックス渓谷とその他の原生林の木材チップ化を止めるために、早急に対策をとるべきだ。当面の対策としては、製紙企業は木材チップの原料を原生林からではなく人工林から調達していくことが可能なはずだ。グローバル・レスキュー・ステーションがなかったら、これらの森は、あと数ヶ月のうちに、伐採されてしまう。」と、ウィルダーネス・ソサエティーのキャンペーン部長、アレック・マーは、語っている。

オーストラリアでは、天然の雨林が伐採され、木材チップ化されているのは、タスマニア州だけで、他のどの州でもこうした天然林での伐採はすでに行われていない。タスマニアの森で伐採される樹木のうち少なくとも90%は木材チップとなっている。タスマニアの原生林は現在20%しか残っておらず、原初から存在するセイタカユーカリ(学名:Eucalyptus regnans)は、13%だけが残されているのみである。

この取り組みは、今週11月10日-14日に、カナダ・モントリオールで開催されている「生物多様性条約に関する科学技術助言補助会議(SBSTTA)」にも合わせて、このようなタスマニアの原生林破壊の問題を取り上げ、早急な対策が必須であることを各国政府に対しても訴えていく。

ガンズ(Gunns)社: 本社オーストラリア タスマニア州
タスマニアで木材チップを生産し、世界で最も破壊的に広葉樹の伐採を行っている企業のひとつ。タスマニアでの原生林を破壊的に伐採し、毎年500万トンもの天然林からの木材チップを輸出している。そのほとんどが日本向けである。

これまでにもオーストラリアの環境保護団体やタスマニア住民の7割が伐採に反対の声をあげてきているにも関わらず、オーストラリア社会のいかなる声も無視して、原生林破壊を止めることを拒みつづけている。

サイバーアクション

グリーンピース・ジャパンは、日本の方々に、日本製紙、王子製紙、三菱製紙、およびオーストラリア政府に対してタスマニアの原生林保護をeメールで訴える、サイバーアクションを呼びかけている。
「世界一高い広葉樹が日本の紙になろうとしています!タスマニアの原生林保護を! 」

現地の写真
http://www.greenpeace.org.au/greenphotos/
*ビデオ(放送対応)も手配できますので、ご連絡ください。

世界で一番高い広葉樹を含む原生林の保護を!
ブリーフィング・ペーパー  2003年11月

関連URL
・グリーンピース グローバル・レスキュー・ステーション Webサイト(英語)
http://weblog.greenpeace.org/tasmania/

・グリーンピース・ジャパン森林問題(タスマニア)Webサイト

・グローバル・レスキュー・ステーションからの活動日記(日本語)

・グリーンピース・オーストラリアパシフィック(英語)
http://www.greenpeace.org.au/

・ウィルダーネス・ソサエティー(英語)
http://www.wilderness.org.au/

お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
森林問題担当  尾崎由嘉
広報担当     城川桂子
グリーンピース・オーストラリアパシフィック
電話 0061 2 9261 4666 FAX 0061 2 9261 4588
広報担当      エド・マシュー(英語)
ウィルダーネス・ソサエティー
電話 61 3 6231 6533
コーポレート・キャンペ-ン担当 レアン・ミンシャル (英語)
(在東京 11月10日から11月17日)

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