タスマニア、スティックス渓谷の“グローバル・レスキュー・ステーション”1カ月を迎える
RELEASE 2003.12.12

タスマニア、スティックス渓谷の“グローバル・レスキュー・ステーション”1カ月を迎える

【タスマニア・ホバート】 世界一高い広葉樹が存在するオーストラリア・タスマニアの原生林を破壊的伐採から救おうと、ウィルダーネス・ソサエティーとグリーンピースの協力で始まったタスマニアのスティックス渓谷にあるグローバル・レスキュー・ステーションは、今日で1カ月目を迎える。

11月12日以来、オーストラリア、日本、カナダ、ドイツ各国からの環境保護活動家7人から成るチームはスティックス渓谷のセイタカユーカリ(学名Eucalyptus Regnans)の樹の上、高さ65メートルの位置で世界一高い樹上の座りこみを行なっている。 この木は、木材チップを産出する伐採企業ガンズ社( 注1 )によって数カ月以内に伐採される予定となっている。

[写真]グローバル・レスキュー・ステーション(GRS)。GRSの床の裏側には(下から見えるように)グリーンピースとウィルダーネス・ソサエティーのインターネットアドレスが掲示してある 日本からボランティアでこの座り込みに参加している野田沙京は、「スティックス渓谷からの木材チップを購入している日本の企業、三菱製紙、王子製紙、日本製紙に、この原生林の破壊を止めることができるのだとメッセージを伝えたい。 購入企業は、原生林を破壊したものからではなく、持続可能に管理された人工林からの木材チップを調達すべきだ。」と、語った。

グローバル・レスキュー・ステーション・チームの樹上での生活は、強い日差しを浴びたり風や雨などにさらされるなど変わりやすい天候の下で続いており、忍耐力が試されていると言える。しかし、関心の高い訪問者達が絶え間なくこのステーションにやって来ており、オーストラリアを含む全世界からの支援のEメールが後を絶たない。地上のチームからは、定期的に食料などが送られており、万全な支援がおこなわれている。

[写真]グリーンピースボランティア野田沙京と大木に掲げられたグリーンピースの横断幕 「すでに多くの人々が、グローバル・レスキュー・ステーションの活動に関心を持って訪問してきており、樹上にいるチームは孤独を感じることなく座り込みを続けている。」と、グリーンピース・オーストラリアパシフィック 森林問題担当のレベッカ・ホバートは、語る。

このスティックス渓谷を守るためのキャンペーンは、開始以来、樹上座り込みのニュースが行き渡ったメキシコ、日本、南アフリカ、アメリカ、イタリアなど、国際的な関心を集めている。スティックス渓谷のウェブサイトには、1カ月間に19,000通以上もの投稿があり、また、91カ国以上の人々がサイバーアクションに積極的に参加し、日本の購入企業宛に5,000通以上のEメールが送られている。

ウィルダーネス・ソサエティーの森林問題担当であるジェフ・ロウは、「この活動は、多くの人々の間に拡がってきている。私達は、この夏の間( 注2 )も更なる活動を展開していく。」と語った。

[写真]原生林の伐採現場。大木の切り株の上に立つグリーンピースボランティア野田沙京

(注1) ガンズ(Gunns)社: 本社オーストラリア タスマニア州
タスマニアで木材チップを生産し、世界で最も破壊的に広葉樹の伐採を行っている企業のひとつ。タスマニアの原生林を破壊的に伐採し、毎年500万トンもの天然林からの木材チップを輸出している。そのほとんどが日本向けである。

これまでにもオーストラリアの環境保護団体やタスマニア住民の7割が伐採に反対の声をあげてきているにも関わらず、その声に耳を傾けず、原生林破壊を止めることを拒みつづけている。

(注2)  南半球では、12,1,2月は夏にあたる。

サイバーアクション

グリーンピース・ジャパンは、日本の方々に、日本製紙、王子製紙、三菱製紙、およびオーストラリア政府に対してタスマニアの原生林保護をeメールで訴える、サイバーアクションを呼びかけている。
「世界一高い広葉樹が日本の紙になろうとしています!タスマニアの原生林保護を! 」

関連URL
・グリーンピース グローバル・レスキュー・ステーション Webサイト(英語) http://weblog.greenpeace.org/tasmania/

・グリーンピース・ジャパン森林問題(タスマニア)Webサイト

・グローバル・レスキューステーションからの野田沙京による活動日記(日本語)

・グリーンピース・オーストラリアパシフィック(英語)
http://www.greenpeace.org.au/

・ウィルダーネス・ソサエティー(英語)
http://www.wilderness.org.au/

お問い合わせ
◆グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
森林問題担当  尾崎由嘉
広報担当     城川桂子
◆グリーンピース・オーストラリアパシフィック
電話 0061-2-9261-4666 FAX 0061-2-9261-4588

広報担当  Zoe Porter (電話0061-2-0418-238-474)

◆ウィルダーネス・ソサエティー
森林問題担当 Geoff Law (電話 0061-2-0409-944-891)

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