タスマニア、スティックス渓谷で世界一高いクリスマスツリーに灯がともる
RELEASE 2003.12.18

タスマニア、スティックス渓谷で世界一高いクリスマスツリーに灯がともる

【12月17日、 タスマニア・ホバート発】 本日、タスマニアのスティックス渓谷では、84メートルにおよぶ巨木のセイタカユーカリ(学名ユーカリプタス・レグナンス)を伐採から守ろうと、グローバル・レスキュー・ステーション (注1 ) で生活しているボランティア活動家達の見守るなかで、グリーンピースとウィルダーネス・ソサエティーは、世界一高いクリスマスツリーに灯りをともした。この巨木は、スティックス渓谷に存在するほかの樹木と同じく、来年には伐採される予定になっている。

「400回以上ものクリスマスを迎えて森の生態系を支えてきた老齢樹が、木材チップとなって日本の製紙会社に送られていくとはとても残念なことだ。日本の製紙会社に絶滅の危機に瀕する野生動物の生息地でもあるこのスティックス渓谷の原生林の美しさを見てもらいたい。」と、日本からのボランティアで、グローバル・レスキュー・ステーションに参加している野田沙京は語っている。

グリーンピース・ジャパンは、破壊的伐採が進むオーストラリア、タスマニア州の原生林から紙・紙製品の原料である木材チップを購入している主要な製紙企業、日本製紙株式会社、王子製紙株式会社、三菱製紙株式会社の3社に、これ以上タスマニアの原生林破壊を進めないための迅速な対策として、伐採企業ガンズ社 ( 注3 ) からの購入停止を求める要望書を二度提出しているが、日本製紙と三菱製紙は、原生林破壊を含んだ木材チップが含まれているにも関わらず、このまま購入し続けることを表明している。

[写真]タスマニアの原生林保護を訴える横断幕をユーカリの木に掲げるサンタクロース これに対し、グリーンピース・ジャパンは、12月17日、日本製紙、三菱製紙を訪問し、(1)タスマニアの伐採現場を訪問することと、(2)伐採企業ガンズ社からの購入を停止することを要請する書簡を手渡した。また、タスマニアの住民からの要望書570通と200点以上の写真メッセージも同時に日本製紙、三菱製紙両社に直接手渡された。王子製紙からは、いまだに返信はない。

・日本製紙への要請書簡(PDFファイル:7KB)
・三菱製紙への要請書簡(PDFファイル:7KB)

「購入を続ける日本の企業に対し、タスマニアの多くの住民が、現地の生態系に及ぼす影響の重大さを認識して欲しいと願っている。購入企業が、この破壊を止めることができるのだ。すでに私たちは、原生林の破壊的に伐採したものからではなく、持続可能に適切に管理された人工林からの木材チップ購入が可能であることも示してきている。」と、森林問題担当の尾崎由嘉は語った。

[写真]クリスマスキャロルを歌う聖歌隊 スティックス渓谷では、この巨木の根元を聖歌隊が囲んでクリスマスキャロルを歌い、サンタクロースがロープを使って滑降して、集まる人々にプレゼントを配ることになっている。 また、タスマニアの原生林からの木材チップを買わないでほしい、と日本の製紙企業に要望するサイバーアクションでは、一ヶ月の間に91カ国以上から5000通を越えるEメールが送られており、国際的懸念の広がり示している。

(注1):グローバル・レスキュー・ステーション
樹齢400年の樹木を伐採から守るため、先月11月12日、グリーンピースとウィルダーネス・ソサエティーが地上65メートルの樹上に作った座り込みの拠点。開始以来、世界各国からのボランテイアたちが生活している。スティックス渓谷の ウエブ・ログ( http://weblog.greenpeace.org/tasnamia/ ) にはオーストラリアのみならず、日本、メキシコ、南アフリカ、アメリカ、イタリアなど世界的な関心をあつめている。

(注2)
ウイルダーネス・ソサエティー(The Wilderness Society):オーストラリア国内の自然保護のために地域レベルで活動するオーストラリア最大の非営利の環境保護団体。グリーンピースは、タスマニアの原生林破壊問題に関して、情報交換を行うと共に、同団体の活動を支援している。

(注3) ガンズ(Gunns)社: 本社オーストラリア タスマニア州
タスマニアで木材チップを生産し、世界で最も破壊的に広葉樹の伐採を行っている企業のひとつ。タスマニアの原生林を破壊的に伐採し、毎年500万トンもの天然林からの木材チップを輸出している。そのほとんどが日本向けである。

これまでにもオーストラリアの環境保護団体やタスマニア住民の7割が伐採に反対の声をあげてきているにも関わらず、その声に耳を傾けず、原生林破壊を止めることを拒みつづけている。

サイバーアクション

グリーンピース・ジャパンは、日本の方々に、日本製紙、王子製紙、三菱製紙、およびオーストラリア政府に対してタスマニアの原生林保護をeメールで訴える、サイバーアクションを呼びかけている。
「世界一高い広葉樹が日本の紙になろうとしています!タスマニアの原生林保護を! 」

関連URL
・現地写真(クリスマスの様子)

・グリーンピース グローバル・レスキュー・ステーション Webサイト(英語) http://weblog.greenpeace.org/tasmania/

・グリーンピース・ジャパン森林問題(タスマニア)Webサイト

・グローバル・レスキューステーションからの野田沙京による活動日記(日本語)

・グリーンピース・オーストラリアパシフィック(英語)
http://www.greenpeace.org.au/

・ウィルダーネス・ソサエティー(英語)
http://www.wilderness.org.au/

お問い合わせ
◆グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
森林問題担当  尾崎由嘉
広報担当     城川桂子

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