秘境の森に原生林保護の境界線を引きます! ~グリーンピースボランティアの白井優さん、現地住民とパプアニューギニア、マーレイ湖付近で~
RELEASE 2006.02.28

秘境の森に原生林保護の境界線を引きます!
~グリーンピースボランティアの白井優さん、現地住民とパプアニューギニア、マーレイ湖付近で~

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グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション 〜 Greenpeace/ Natalie Behring

世界最後の秘境、パプアニューギニア西部高原地域のマーレイ湖付近に本日、開設された「グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション」に世界の注目が集まっている。この首都ポートモレスビーから国内線を乗り継ぎボートで移動して約1日かかるパプアニューギニアの中でもさらに秘境の地域に、日本を含む世界16カ国から若者が集まり、現地住民とともに、30万ヘクタールに上る現地住民の先祖から受け継いできた広大な森林に境界線を引き、違法伐採から守るためにそれらを地図化しようとしているからだ。

[写真] マーレイ湖 〜 Greenpeace/Natalie Behring

パプアニューギニアでは伐採企業による違法で破壊的な伐採が横行しており、政府もそれを野放しにしているのが実態。違法に伐採された木材は世界各国へ輸出されるが、日本などの輸入国政府もこの違法に伐採された木材の輸入をなんら取り締まっていない。マーレイ湖付近に住むクニ民族の人々はこうした状況から自分たちの土地を守ろうと、グリーンピースなどの環境保護団体に依頼し、「グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション(森を世界中の人々と共に守る拠点)」を設けて本格的に土地の画定作業を始めることにしたのである。グリーンピースはパプアニューギニアを含む東南アジアからインドネシアの島々、太平洋のソロモン諸島に広がる地域を「パラダイス・フォレスト(楽園の森)」 ( 注1 ) と呼んでこの地域に残された原生林の保護活動を行ってきている。

グリーンピース・ジャパンは昨年12月に香川県詫間港で、パプアニューギニアで違法に伐採された材木を発見し、林野庁に通告、違法伐採された木材を輸入しないよう輸入木材の調達に関する対策を早急に立てるよう要請しているが、いまだに具体的対策は取られていない。そのために、日本などの消費国の責任を明確にするため、グリーンピース・ジャパンも日本から公募・選抜した3名のボランティアを派遣し、現地の状況を日本に伝え日本政府に改善を求めることにした。

「『グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション』では、破壊的商業伐採から森を守るため、クニ民族の人々の土地の境界線を画定する作業を行うと同時に、森林経営の代替手法である“エコ・フォレストリー”伐採方法を紹介し、生態系に配慮した森林管理の普及を目指していく」とグリーンピース・ジャパン森林問題担当の尾崎由嘉は語り、「再三の要請にも関わらず日本政府は対策を取る姿勢が見えない。現地で違法に伐採された木材を輸入し消費している日本の人々に実態と緊急性を知らせ、政府に早急な具体的対策をとってもらうために日本から3人のボランティアを派遣するつもりだ」と続けた。

[図]パプアニューギニア地図
〜 Greenpeace

「パラダイス・フォレスト」では地球上のどの地域よりも速い速度で伐採が進行しており、実際に保護されている地域は1%に満たない。パプアニューギニアだけでも毎年約25万ヘクタール以上が伐採企業によって破壊されおり、2秒ごとにサッカー場1個分の森林が動物の飼料用の大豆の生産や、合板やフローリング材などを生産するために消失している。

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グリーンピース・ジャパンボランティア白井優さん。”マッドマン”の衣装を着た現地の人たちと共に。 〜 Greenpeace/ Natalie Behring

「日本は、パプアニューギニアにとって2番目に大きな木材輸出先である。木製品が生産される森林で何が起きているのか、消費国の私たちは実態を知る必要がある」と、「グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション」での活動に参加するために現地入りしたグリーンピース・ジャパンボランティア白井優さんは語り、「違法や破壊的伐採から原生林を守ることは消費国の私たちの責任でもあり、地域住民や世界各地から集まったボランティアと共に原生林保護活動を行うことは重要な意義がある」と続けた。

同ステーションの開始を記念して、グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」も首都ポートモレスビーに寄港しており、地元の各民族の代表や土地所有者たちは伝統的な踊りなどを繰り広げ、ステーション開設に歓迎の意を表している。

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“マッドマン”の衣装を着た現地の人たちの歓迎を受けるキャンペーン船虹の戦士号。 〜 Greenpeace/ Natalie Behring

クニ民族の首領、セプ・ギャレバク氏は、「全てを破壊しに森に入ってくる伐採業者はいらない。私たちが欲しいのは、私たちの環境が維持できる、小規模な、私たち自身の手による伐採方法だ。」と語っている。

「虹の戦士号」はポートモレスビー訪問後、「パラダイス・フォレスト」で行われている森林破壊の犯罪の証言者としてアジア太平洋地域を訪問し、代替となる伐採手法を各地に紹介することに努めていく。

注1
「グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション」に関して、詳しくはこちらをご覧ください。
ブリーフィング・ペーパー「グローバル・フォレスト・レスキュー・ステーション」とは (PDFファイル 664KB)

グリーンピース・ジャパン パラダイスフォレストキャンペーン

お問い合わせ
特定非営利活動法人 グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
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FAX 03-5338-9817
森林問題担当  尾崎由嘉
広報担当 城川桂子

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