“調査捕鯨”追跡、「エスペランサ号」南極海へ向け明日、出航 –日本では、ネットTV番組「くじラブ・ワゴン」放送本日スタート
RELEASE 2007.01.25

“調査捕鯨”追跡、「エスペランサ号」南極海へ向け明日、出航
–日本では、ネットTV番組「くじラブ・ワゴン」放送本日スタート

【オークランド、ニュージーランド】国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「エスペランサ号」(オランダ船籍、2076トン)は、南極海のクジラ保護区で行われる日本捕鯨船団による”調査捕鯨”の実態を世界に伝え、またそれに抗議するため、明日、ニュージーランド、オークランド港より南極海に向け出航する。日本の捕鯨船団は昨年11月15日、下関港を出航し、本年度は南極海でミンククジラ935頭と、絶滅危惧種に指定されているナガスクジラ10頭を捕獲するとしている。

「現在、日本の”調査捕鯨”は国民の税金を補助金として投入して行われている。しかも、その納税者の大多数はクジラ保護区で捕鯨を行っているのが自分達の国だけということを知らされていない」と、グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は、本日、オークランドで行われた記者会見で語り、「公海での捕鯨を支持しない日本の多くの人々 ( 注1 ) に、南極海での実態を正しく知らせていくつもりだ」と、続けた。

グリーンピースの日本支部、グリーンピース・ジャパンでは、本日、インターネットを通じ、地上最大の哺乳類であるクジラを取り巻く海洋生態系と、クジラと人間との関係についての正しい理解を深めるため、ネットTV番組「 くじラブ・ワゴン 」を開始した。クジラに関しては、捕鯨による既得権益保持のために多くの誤った情報が内外のメディアに流布されており、あまりクジラに関心のない日本国内の人々にもクジラと捕鯨に関しての誤解が広がっている。同時に、外国人も日本人とクジラの関係を誤って理解しているのが現状である。

「誤った情報が国際間でも不必要な対立を生み、捕鯨問題を複雑にしている。こうした状況を、このネットTV番組の試みで少しでも打破していきたい」と、佐藤潤一は語る。

日本に来て4年目のスペイン人の男性とイラストレーターの若い日本人女性のふたりが、日本の各地を訪れ、人間とクジラの関係を発見していくというのがこの旅番組「くじラブ・ワゴン」。日本語と英語の二ヶ国語で放送され、視聴者は意見を投稿できるので、同サイトでは国内外からの多くの意見も同時に知ることができる仕掛けだ。番組理解のための基礎情報や、クジラの美しい写真や映像もある。第1話は東京の繁華街渋谷から。若者達のクジラ観を聞く。

また、グリーンピース・ジャパンは昨日、(財)日本鯨類研究所の畑中寛理事長に宛て、 調査捕鯨の中止を要請する手紙 を送付した。その中でグリーンピース・ジャパンの星川淳事務局長は、「エスペランサ号」により南極保護区内での捕鯨問題を世界に発信する旨を告げ、また、日本人の捕鯨観への世論調査を同財団と協同で行うことを提案している。

注1
「 捕鯨問題に関する生活者の意識調査 」では69%が公海の捕鯨を支持しないと答えている。

「くじラブ・ワゴン」サイト

日本鯨類研究所・水産庁・共同船舶株式会社に調査捕鯨の中止を要請する手紙 (2007/1/24 PDFファイル : 91KB)

お問い合わせ:
特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
広報担当          城川桂子

関連キーワード