「沖縄ジュゴン訴訟」原告ジュゴン側の勝訴について–グリーンピース声明発表
RELEASE 2008.01.31

「沖縄ジュゴン訴訟」原告ジュゴン側の勝訴について–グリーンピース声明発表

1月24日、世界最北端に住むジュゴンの数少ない餌場が広がる沖縄県名護市辺野古・大浦湾での米軍施設(普天間飛行場代替施設)の建設に、サンフランシスコ連邦地裁の判決が「待った」をかけた。米国防総省が建設計画を進めることを違法とし、建設によるジュゴンなどの生態系への正しい影響調査が命じられたのである。これによりこの地に米軍施設を建設するには、沖縄のジュゴンや生態系に危害を与えないことが公的条件となった。グリーンピースはこの判決を歓迎し、現在の環境アセスメントのプロセスを即時中止し、日米両政府に基地建設の白紙撤回を含めた真摯な協議を始めることを求める。

2003年から審理が続いていたこの訴訟は、辺野古・大浦湾付近にあるジュゴンの貴重な生息環境が、米軍施設の建設により破壊されるとして、日米の自然保護団体などが米国防総省と国防長官を訴えていたもの。日本の文化財保護法で天然記念物に指定されているジュゴンへの影響を調査せずに基地建設を進めることを、米国歴史保存法(NHPA)に反するとした今回の判決は、普天間飛行場代替施設の建設に米国政府が関与していたこと、この建設が日本及び沖縄の文化を象徴するジュゴンへ悪影響をおよぼすこと、そして日本政府・防衛省による環境アセスメント方法書及びその進め方がきわめてずさんなものであることを明らかにした。

グリーンピースはこの判決を高く評価し、原告、弁護団、裁判官、それに支援者の方々に心から敬意を表する。日米両政府は今後、建設ありきの環境アセスメントを進めることなく、絶滅危惧種とその生息環境及び生態系を持続的国際的に保護していくと同時に、地元や国民の声を公平に聞き入れ、軍用施設の必要性をもう一度問い直すべきである。

グリーンピースは、基地建設が撤回されジュゴン、ウミガメ、サンゴを始めとする辺野古・大浦湾の貴重な海棲生物が危機を感じることなく生息できるようになり、地元の方々による8年を超える座り込みが平和的に解散できる日が、近づいてきていることを願っている。

お問い合わせ:
海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
海洋生態系問題 花岡和佳男
広報担当 村上京子

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