明日のエネルギーに、今日スイッチ!–「エネルギー[r]eボリューション」開始
RELEASE ENERGY 2008.02.01

明日のエネルギーに、今日スイッチ!–「エネルギー[r]eボリューション」開始

国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、本日、持続可能なエネルギーの世界シナリオ、『エネルギー[r]eボリューション』の日本語版を発表し、著者のひとり、スベン・テスケ(グリーンピース・インターナショナル自然エネルギー・ユニット担当)を招いて今夕、シンポジウム「気候変動はこうすれば避けられる」を開催する。これに先立ち、都内で開かれた記者会見で、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳は、2050年までに温室効果ガス排出を80%削減するための『エネルギー[r]eボリューション』日本シナリオの作成に取りかかると発表した。

『エネルギー[r]eボリューション』は、グリーンピース・インターナショナルと欧州再生可能エネルギー評議会(EREC)が共同で研究・発表した。2050年までに温室効果ガス(主にCO2)の排出量を半減しつつ、エネルギーの安定供給と世界経済の着実な発展が可能であることを示した報告書。この報告書では、原子力発電の段階的廃止と、化石燃料消費の大幅な削減も達成できるとしており、危険な炭素回収・貯留(CO2を回収して地球や海洋に捨てる方法)も不要であるとしている。同シナリオの柱である自然エネルギーの導入拡大とエネルギー効率の向上については、グリーンピースと欧州再生可能エネルギー評議会がドイツ航空宇宙センターに見通しと評価を委託。同センターが各国の自然エネルギー業界が提供しているデータにもとづき、2050年までに持続可能なエネルギーがどのように発展するかのシミュレーションを行った。『エネルギー[r]eボリューション』は、持続可能な世界を実現するために一般家庭、企業、産業、行政レベルでできるエネルギー対策実践例も示している。

「世界の風力発電産業の成長はめざましいものがあり、過去7年間の成長率を今後7年間維持すれば原子力発電は不要になる」とスベン・テスケは指摘し、「私の国のドイツでは自然エネルギーが大きく伸びている。日本とドイツは類似性が多い。とくにGDPの最大部分を占めるのは両国とも技術。日本の巨大な潜在力を最大限に追求すれば、持続可能なエネルギー・シナリオが可能である」と語る。

グリーンピースは昨年1月の『エネルギー[r]eボリューション』世界シナリオ発表以降、持続可能なエネルギー発展をシミュレーションした地域別シナリオを作成しており、これまでに、中国、インド、ニュージーランド、アメリカ合衆国など10カ国の国別シナリオと、東南アジアなどを含む10地域の地域別シナリオを発表。日本向シナリオも世界シナリオと同様、スベン・テスケを中心に、ドイツ航空宇宙センターの協力を得て作成する予定。

ズーム
『エネルギー[r]eボリューション』世界シナリオを説明するスベン・テスケ
「『エネルギー[r]eボリューション』とは、現在のエネルギー政策と考え方に大変革(revolution)と飛躍的進化(evolution)を求めるもの。日本政府が温暖化対策として進めている原子力拡大はリスクが大きく、時間もかかりすぎて、気候変動の抑止に間に合わない」と星川淳は語り、「日本こそエネルギー[r]eボリューションが必要だ」と続けた。

グリーンピース・ジャパンは、「明日のエネルギーに今日スイッチ!」をスローガンに、気候変動/エネルギー・キャンペーンの第一弾として、現在、インターネット経由で青森県知事にメッセージを送るサイバーアクション「スイッチOFF 六ヶ所再処理工場、スイッチON 自然エネルギー、」を展開している。

『エネルギー[r]eボリューション』日本語版はこちらからダウンロードできます。
「スイッチOFF 六ヶ所再処理工場、スイッチON 自然エネルギー」サイトはこちら。

お問い合わせ: 特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
気候変動/エネルギー担当 鈴木真奈美
広報担当 城川桂子

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