G8に向けて南極海の鯨類共同調査を!―― グリーンピース、捕鯨母船・日新丸の帰国に対して声明を発表
RELEASE 2008.04.15

G8に向けて南極海の鯨類共同調査を!―― グリーンピース、捕鯨母船・日新丸の帰国に対して声明を発表

本日、南極海のクジラ保護区で捕鯨活動を行なっていた捕鯨母船・日新丸の東京港大井水産ふ頭入港に対し、国際環境NGOグリーンピースは声明を発表し、調査捕鯨を中止すること、そしてその代替として各国政府と協力し、非致死的な鯨類調査や地球温暖化の影響を含む南極海の包括的な生態系調査を行なうことを提案した。

日新丸は、本日午前7時半ごろ海上保安庁の厳重な警備のもと、東京港大井水産ふ頭に入港した。今シーズンの調査捕鯨では、合計1000頭前後のクジラの捕獲を計画していたが、最終的にはミンククジラ551頭、ナガスクジラはゼロにとどまった。日新丸は大井水産ふ頭にて、海上保安庁などの立入検査などを受けた後に、船内の倉庫に冷凍・箱詰めされているクジラ肉の積み下ろしを開始するとみられる。

「水産庁や日本鯨類研究所は、いかに南極海で妨害を受けたかを強調するだけで、肝心な調査結果については今年もあいまいな説明をするだけだろう。結局は調査結果よりも、捕鯨維持のプロパガンダと箱詰め鯨肉を持ち帰るほうが重要なのだ」と、グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は語る。

一方、同じ東京港には、最後の南極観測を終えた南極観測船「しらせ」が停泊している。「しらせ」は文部科学省の南極地域観測事業へ25年間従事し、最終航海の今年は南極海で非致死的な鯨類調査にも従事した。後継船の新「しらせ」が就航する来年5月までのあいだ、今年後半に行なわれる第50次南極観測は、オーストラリアの船舶をチャーターして実施される予定。南極の包括的な調査や、非致死的な鯨類調査であれば諸外国との協力関係が可能であるといえる。

ズーム
日新丸と警備 (C)Greenpeace / Naomi Toyoda
「水産庁の意地だけで続いている『調査捕鯨』を直ちに中止し、日本政府のイニシアチブで、省庁間および国家間の垣根を越え、地球温暖化などの影響もふくめた包括的な南極海の生態系調査を行なうことが急務だ」と、佐藤潤一は指摘し、「それができれば、捕鯨で失墜した日本の環境問題への取り組みに対するイメージは180度変わる。7月に地球温暖化防止をメインテーマとした洞爺湖サミットを成功させるためにも、調査捕鯨打ち切りの決断が必須である」と語っている。

グリーンピース・ジャパン声明文〔PDFファイル 16KB〕

お問い合わせ:
海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
広報担当 村上京子

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