「試験はやめて、閉鎖を!」要望書、経済産業省へ――地震に耐えられるのか、”だるま落とし”の上の再処理工場
RELEASE OTHERS 2008.10.02

「試験はやめて、閉鎖を!」要望書、経済産業省へ――地震に耐えられるのか、”だるま落とし”の上の再処理工場

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンを含む市民団体などは、本日午後、トラブル続きの青森県六ヶ所再処理工場における試験を完全に中止し、閉鎖に向けた措置へ入ることを求める要望書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。

要望書の提出に先立ち、経済産業省前に集まった団体のメンバーや市民たちは、工場の無用性と危険性を道行く人々に訴えた。同工場の敷地直下には活断層がある可能性が専門家から指摘されている。グリーンピース・ジャパンは地震による大規模な地形のズレを“だるま落とし”で表現し、その上に建つ六ヶ所再処理工場の危うさをアピールした。保安院は活断層の存在について、あらためて審議する必要はないとしている。

「原子力安全・保安院は試験結果と活断層の存在や耐震設計など、すべてを十二分に審査し安全性を確認する責任がある」とグリーンピース・ジャパンの気候変動/エネルギー問題担当鈴木真奈美は語り、「不安な材料がひとつでもあるかぎり、本格操業を承認してはならない」と、保安院の対応を批判した。

六ヶ所再処理工場では超猛毒の廃液を固める試験で失敗がつづいている。この工程は再処理作業のなかで、もっとも重要な部分。廃液を固化できなければ、工場の運転は不可能となる。

ズーム
「アブナイ!活断層上の六ヶ所再処理工場」経産省前
高レベルの放射性廃液を貯めるタンクが満杯状態のとき、そのなかに含まれる放射能の量は一般的な原発10基分以上と計算される。廃液は常に電気を使って冷やさないと、爆発する危険がある。地震で土地が傾いたり、電源を喪失したりしたなら、壊滅的な被害をもたらしかねない。

要望書「六ヶ所再処理工場のガラス固化再開試験における『流下停止事件』に関する原子力安全・保安院への要望書――六ヶ所再処理工場は猛毒の放射性廃液を処理できない欠陥工場です!」には、1ヶ月ほどで47全都道府県から161団体と2005名の賛同が寄せられた。

「経済性もなく、危険でムダの多い原子力依存のエネルギー政策から、安全でクリーン、そして燃料を輸入に頼らなくともよい自然エネルギーを主柱とする政策へ早く移行すべき」と鈴木真奈美は語った。お問い合わせ:
特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
気候変動/エネルギー問題担当 鈴木真奈美
広報マネージャー 城川桂子

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