クジラ肉裁判:第3回公判 日新丸元船員、「クジラ肉の横領を目撃した」
RELEASE OTHERS 2010.03.09

クジラ肉裁判:第3回公判 日新丸元船員、「クジラ肉の横領を目撃した」

【3月9日 青森】 グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一と鈴木徹に関するクジラ肉裁判(注1)の第3回公判が青森地方裁判所で開かれました。本日の審理内容は下記の2項目です。明日の第4回公判は、佐藤の被告人質問の続きと鈴木の被告人質問が予定されています。

調査捕鯨船日新丸でクジラ肉の横領を目撃した元船員の証人尋問
佐藤の被告人質問
調査捕鯨母船日新丸でクジラ肉の横領を目撃した元船員(仮称:元船員D)は約40年間、商業捕鯨と調査捕鯨に従事してきた共同船舶の元社員です。元船員Dは、日新丸乗船当時、船員たちがクジラ肉の持ち出しをしているのを目撃したことがあると述べました。さらに、日本鯨類研究所の職員がもっとも高価なクジラ肉(尾の身)をサンプルと称してたくさん持ち帰っていたり、土産クジラ肉は水産庁用や国会議員用と仕分けて製造されていたりしたところを見たとも証言しました。(注2)

グリーンピース・ジャパンの佐藤は、3時間にわたる被告人質問に答え、グリーンピースの調査捕鯨に対する考え方や、最初の情報提供者からクジラ肉横領の内部告発を受けて始まった調査活動の全貌を語りました。最後に、「NGOが法律を破っていいとは絶対に言っていない」と強調し、「ただ、市民が政府の不正を告発する活動を例外として認める判決を望む」と述べました。

国連人権理事会の「恣意的(しいてき)拘禁に関するワーキンググループ」は、日本政府によるグリーンピース・ジャパンの佐藤潤一と鈴木徹の逮捕・勾留が世界人権宣言の18条、19条、20条などに違反するという「意見」を採択し(注3)、日本政府にその意見書を通達しています。その中で、二人の逮捕・勾留は「市民が公職員の不正を調査し、疑惑を裏づける証拠を明らかにする権利」を侵害していると警告しました。

(注1)クジラ肉裁判:2008年、グリーンピース・ジャパンの職員、佐藤潤一と鈴木徹が調査捕鯨におけるクジラ肉の横領疑惑を追及する中で、公的機関に告発するために横流しの証拠としてダンボール箱入りのクジラ肉を確保したことにより、同年7月11日に窃盗・建造物侵入罪で青森地裁に起訴された事件の裁判。
(注2) クジラ肉裁判弁護団ノート:本日3月9日の証言で明らかになったポイント
(注3) グリーンピース・プレスリリース:「国連人権理事会WG、日本政府に厳しい判断」2010年2月8日
お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン 広報: 村上京子
グリーンピース・インターナショナル Communications: Greg McNevin

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