クジラ肉横領、組織的関与・隠ぺいの可能性―日新丸帰港に合わせ、検察審査会へ新たな証拠を提出
RELEASE OTHERS 2010.04.12

クジラ肉横領、組織的関与・隠ぺいの可能性―日新丸帰港に合わせ、検察審査会へ新たな証拠を提出

【4月12日 東京】 本日、グリーンピース・ジャパンの星川淳と佐藤潤一は、東京検察審査会(注1)に調査捕鯨船団の船員らによるクジラ肉横領について、青森地方裁判所で審議中のクジラ肉裁判(注2)で明らかとなった新たな証言等を追加証拠として提出しました。これは本日、南極海から調査捕鯨母船・日新丸が東京・大井水産埠頭に帰港したことに合わせたもので、追加証拠の内容は別記「追加書証の提出について」(PDFファイル 45Kb)の通りです。

これらの追加証拠には、調査捕鯨の実施主体である財団法人日本鯨類研究所(鯨研)の調査員らが、調査用の「サンプル」と称して「尾の身」と呼ばれる超高級クジラ肉を持ち出していたという元船員による青森地裁での証言などが含まれており、税金が投入されている事業における不正への組織的な関与と隠ぺいを示唆するものとして、同審査会にさらなる審理を求めました。

同時に、ヨーロッパ、北米、南米、インド、アジア諸国など世界中から寄せられた、クジラ肉横領疑惑の審査再開と調査捕鯨中止を求める延べ535,000人以上の署名も、国際的な関心の高さを示す証拠として提出されました。

5月14日に青森地方裁判所で行われるクジラ肉裁判第6回公判では、「ダンボール」と品名を記入して自宅へクジラ肉23・5キロを送った船員と、土産用とされるクジラ肉の生産を管理する立場にある共同船舶の幹部船員が証人として出廷する予定です。

グリーンピースは政府に対し、税金が投入される公共事業における不正を究明することと、千頭近いクジラを殺して販売用クジラ肉とする偽調査捕鯨を直ちに中止し、南極海の生態系保護につながる非致死的な科学調査へ移行することとを訴えています。

(注1)星川と佐藤は、船員らが不起訴処分となったことを不服として今年2月10日に不起訴の審査を申し立てており、現在、東京第一検察審査会が審議中。

(注2) クジラ肉裁判: 2008年、グリーンピース・ジャパンの職員、佐藤潤一と鈴木徹が調査捕鯨におけるクジラ肉の横領疑惑を追及する中で、公的機関に告発するために横流しの証拠としてダンボール箱入りのクジラ肉を確保したことにより、同年7月11日に窃盗・建造物侵入罪で青森地裁に起訴された事件の裁判。公判は本年2月15日から始まり、第6回公判が5月14日に予定されている。結審は6月8日の予定。

お問い合わせ: 広報担当 村上京子

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