重要な証人証言を待たずに議決 クジラ肉横領事件、検察審査会の「不起訴相当」議決に関するグリーンピースのコメント
RELEASE OTHERS 2010.04.26

重要な証人証言を待たずに議決 クジラ肉横領事件、検察審査会の「不起訴相当」議決に関するグリーンピースのコメント

2010年4月23日、東京第1検察審査会はクジラ肉横領事件不起訴に対する審査申立てを「不起訴相当」とする結論を出したと発表しました。東京第1検察審査会の議決は22日付け。

この審査は、グリーンピース・ジャパンの星川淳と佐藤潤一が、2008年に調査捕鯨船の船員12名が大量に高級クジラ肉を自宅に持ち帰っていると業務上横領の疑いで告発したものの不起訴となっていたことについて、今年2月10日に検察審査会へ申し立てたものです。

代理人である田鎖麻衣子弁護士は、東京第1検察審査会に対し、青森地裁で行われている佐藤と同じくグリーンピースのスタッフである鈴木徹に対する刑事裁判(注1)において、5月14日に重要な船員(東京地検に佐藤らが提出したクジラ肉入りの箱の送り主)の証人尋問が行われることを通知し、その証言内容を追加の証拠として提出することを伝えていました。今回の議決は、その最重要証拠を待たずに行われたものです。

以下は議決に関し、代理人である田鎖弁護士とグリーンピース・ジャパン事務局長・星川淳によるコメント。

「検察審査会は1回の期日で結論を出したと考えられるが、このような短い時間で、とても全記録の検討ができるとは思えない。これから最重要証拠である被疑者らの尋問調書を提出しようというときに、不起訴相当の判断を行ったことについては、検察の捜査を健全な市民の視点で見直すという審査会の役割がはじめから放擲(ほうてき)されていたとしか考えられない。仮に判断の背後に捕鯨問題についての誤った理解や偏見があるとすれば言語道断である」

次の青森地裁におけるクジラ肉裁判、第6回公判は5月14日午前10時より開廷予定です。

(注1) クジラ肉裁判: 2008年、グリーンピース・ジャパンの職員、佐藤潤一と鈴木徹が調査捕鯨におけるクジラ肉の横領疑惑を追及する中で、公的機関に告発するために横流しの証拠としてダンボール箱入りのクジラ肉を確保したことにより、同年7月11日に窃盗・建造物侵入罪で青森地裁に起訴された事件の裁判。公判は本年2月15日から始まり、第6回公判が5月14日に予定されている。結審は6月8日の予定。

お問い合わせ: 広報担当 村上京子

関連キーワード