グリーンピース、太平洋クロマグロを含む「未来の子どもたちに残したいお魚リスト」を発表
RELEASE OCEAN 2010.07.21

グリーンピース、太平洋クロマグロを含む「未来の子どもたちに残したいお魚リスト」を発表

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは21日、太平洋クロマグロなど5種類のマグロ類を含む15種類の魚を記載した消費者ガイド「未来の子どもたちに残したいお魚リスト――FINISH?」を発表し、東京ビックサイトで同日開幕した「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」の会場付近で配布した。海の生物多様性、食卓にのぼる魚介類、そして持続可能な漁業を未来の子どもたちに残すことを目指すグリーンピースは、このガイドの作成と配布を通じて、消費者に情報提供するとともに、国内における魚介類販売の主力である量販店や飲食店チェーンに対し、持続可能な調達ポリシーの作成を呼びかけている。

このガイドは、グリーンピースが独自に設ける基準にもとづき、持続可能なレベルを超えて漁獲されている種のうち、日本で消費される15種類を挙げている。このガイドの発表に合わせてグリーンピース・ジャパンは、国内の魚介類販売の主力である量販店や飲食店チェーンの各業界大手5社を対象に、書面を通じて下記5点の実施を呼びかけている。この取り組みはイギリス、ドイツ、アメリカなど多くの国で展開し、これまでにMarks&Spensor、Waitrose、Kauflandなどの量販店が、調達ポリシーをより持続可能なものに変更している。

持続可能性が確保されない限り、ガイドに載る魚介類の販売を控える
持続可能性が確保された魚介類だけを取り扱う
商品ラベルやメニューに、魚名、漁法、漁場を明示する
仕入れもとの商社や水産業者に、持続可能性が確保された魚介類を取り扱うよう求める
海と食卓の魚、海の生物多様性と漁業の持続可能性を守る海洋保護区の設立を支持する
グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「リストに含まれる太平洋クロマグロは、このまま乱獲が続けば未来の子どもたちに残せなくなる魚のほんの一例にすぎない。海と食卓の魚だけでなく、一本釣りなど日本の地域に根付いた持続可能な漁業を守るためにも、生態系にとって特に重要な海域を海洋保護区に指定することと、大規模な産業的漁業を規制する管理体制を築くことが急務」と訴えたうえで、「各国政府が機能せず、十分な漁業管理ができない現在、魚を食べ尽くしたいのではなく、いつまでも美味しく食べ続けたい、未来の子どもたちにも残したいと願う消費者の需要を満たしていくことができるのは、量販店や飲食店チェーンによる取り組みしかない」と続けた。

地域の一本釣り漁師や築地の仲卸などと話し合いを続け持続可能な漁業と魚食の実現に向けて取り組んでいるグリーンピースは、今年の10月に名古屋で開催される生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(COP10)を、マグロ類の保護と漁業の持続可能性の確保に向けた大きな機会とするよう加盟国政府に訴えかけており、日本海にある太平洋クロマグロの産卵海域、地中海にある大西洋クロマグロの産卵海域、そしてマグロ違法漁業が絶えない中西部太平洋にある4つの公海ポケットを含む、海洋保護区ネットワークの構築を求めている。

「未来の子どもたちに残したいお魚リスト――FINISH?」

お問い合わせ:
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
海洋生態系問題担当: 花岡和佳男
広報担当: 成澤薫

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