原子力安全委員会の第5回大飯原発3、4号機ストレステスト評価の 検討会終了に対するグリーンピースの抗議声明
RELEASE ENERGY 2012.03.13

原子力安全委員会の第5回大飯原発3、4号機ストレステスト評価の 検討会終了に対するグリーンピースの抗議声明

原子力安全委員会は13日、中央合同庁舎4号館(東京・霞ヶ関)で、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の安全性に関する総合的評価 (一次評価)に関する原子力安全・保安院の確認結果に対して、第5回目の検討を行いました。残された問題や検討されなかった事項も多い中、原子力安全委員長が今回を大飯原発3、4号機に関する検討会の終わりとしたことに対し国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは抗議しました。

まず、大飯原発3、4号機のストレステスト結果に関しては、原子力安全・保安院の評価プロセスにおいても、福島第一原発事故の原因を踏まえていないことや津波が低く想定されていること、また二次評価がなされていないことなどの不備が専門委員から指摘されてきたにもかかわらず、「妥当」とされて原子力安全委員会に送られました。

そして、原子力安全委員会の検討会でも過酷事故への対応など多くの決定的な対策の検証が二次評価にゆだねられていたことを始め、安全のために不可欠な措置が全く不十分であることが明らかになっていました。さらに、前日の3月12日に開かれた原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会(活断層関連)では、 大飯原発の脇を通る活断層について、外部専門委員の全員から、連動の可能性があると考えざるを得ないとの趣旨の指摘がありました。これはストレステストの前提を覆すような重要な問題ですが、今日の検討会ではそれも取り上げられませんでした。

会議室と別に設けられたモニタールームで視聴したグリーンピース・ジャパンのエネルギー担当の関根彩子は、「このように、ストレステストと今日までの評価プロセスは、安全を保証できるようなものではありません。グリーンピースは大飯原子力発電所の再稼働に関連する一切のプロセスを凍結し、国会の事故調査委員会の結論と活断層に関する再調査を踏まえて、ストレステストをやり直すことを求めます」と述べています。

また、グリーンピース福井アクション・センターに駐在し、地元住民と意見交換を重ねながら福井県議会を傍聴しているキャンペーンマネージャーの花岡和佳男は、「多くの原発がある福井では、安全性と地域経済が天秤にかけられている状態です。県は国による安全性の確保を要請していますが、穴だらけの議論で検討を終了した原子力安全委員会は地元住民の安全性を軽視していると言わざるを得ません」と強調しました。

グリーンピースは全世界が教訓とすべき福島の原発事故に注意深く学びながら、現段階での原発再稼動は時期尚早として、「原発フリーの夏」を実現すべく、キャンペーンを展開していきます。

国際環境NGO グリーンピース・ジャパン

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