温室効果ガス“増加“目標、2020年までに『2005年比3.8%減』は受け入れられない
RELEASE ENERGY 2013.11.15

温室効果ガス“増加“目標、2020年までに『2005年比3.8%減』は受け入れられない

温室効果ガス“増加“目標、2020年までに『2005年比3.8%減』は受け入れられない ――11月15日 14:00~シロクマも渋谷から原宿を練り歩いて緊急抗議。来日中のポール・マッカートニーも北極の石油開発に抗議する「北極の30人」を応援
国際環境NGOグリーンピースは、日本政府が本日発表した温室効果ガスの新目標「2020年までに2005年度比3.8%削減」を受けて下記の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン気候変動・エネルギー担当 高田久代
「日本政府が発表した『2005年比3.8%減』の目標は、京都議定書の第一約束期間の基準年である1990年と比較すると3.1%増となり、数字のからくりを利用した“増加”目標です。また、2020年までに1990年比25%減の国際公約をないがしろにするもので、到底受け入れられません。

新目標は原発ゼロを仮定して策定したとされていますが、原発に頼っていては温室効果ガス削減が進まないことは、日本が東京電力福島第一原発事故から学んだ教訓の一つです。2011年にグリーンピースが発表した『自然エネルギー革命シナリオ』(注1)が示しているように、更なる省エネ技術の普及と自然エネルギーの導入により、脱原発と温室効果ガスの削減の両立は可能です。温室効果ガス削減のために必要なのは、原発ではなく、政府が先頭に立って、自然エネルギーの導入と省エネ技術の普及を促進する明確な目標とロードマップを打ち出すことです」。

気候変動の影響が顕著に出ているのが北極です。北極では夏場に氷が急激に減少、海底に眠る石油や鉱物の獲得を目指し、各国が競って開発に乗り出しています。北極圏での採掘はリスクが大きく、メキシコ湾のような原油の流出事故が起これば、厳しい環境下での復旧作業は難しく、生態系への影響は甚大になると予測されます。日本政府が2020年の「増加」目標を発表した本日、グリーンピース・ジャパンは一刻の猶予も残されていない気候変動に対し緊急抗議を行います(注2)。シロクマの着ぐるみが「安倍さん、CO2いつ減らす?今でしょ!」(添付写真)とメッセージを掲げ、渋谷から原宿を練り歩き気候変動への対策の重要性を訴えます。

【「北極を保護区に」キャンペーンと「北極の30人」について】
グリーンピースでは2012年から「北極を保護区に」キャンペーンを展開、直近ではロシアのエネルギー企業ガスプロムの採掘事業に対して平和的な抗議行動(注3)を実施しました。この行動に参加した28名のグリーンピースの船の乗組員と、2名のジャーナリストの「北極の30人」(Arcitc30)がロシア当局より「不良行為」で起訴されています。この抗議行動は平和的に行われたもので、不良行為には当たらないと、不当な起訴・勾留に対し世界中から抗議の声がロシアに送られています。著名人も多数「北極の30人」を応援しており、現在来日中の歌手のポール・マッカートニー氏は30人の解放を求めてプーチン大統領へ手紙を送ったことをブログで発表しました(注4)。またマドンナは自身のFacebookページで応援メッセージの投稿を行っています(注5)。

注1) 『自然エネルギー革命シナリオ』(グリーンピース、2011年)
注2) 11月15日(金)、14:00に渋谷駅ハチ公口を出発し原宿まで向かいます。(ルートはこちら
注3) ガスプロムの採掘事業に対する平和的な抗議行動の詳細はこちら
注4) ポール・マッカートニー氏の公式ウェブサイト
注5) マドンナ氏のFacebookページ


国際環境NGO グリーンピース・ジャパン

関連キーワード