40万人の消費者の声が届く ――P&Gが「森林破壊ゼロ」の調達方針を発表
RELEASE 2014.04.09

40万人の消費者の声が届く ――P&Gが「森林破壊ゼロ」の調達方針を発表

【インドネシア 4月8日】 米国の日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル社(以下、P&G)は、自社の購入するパーム油が貴重な森林を伐採して栽培されたものではないことを徹底するために「森林破壊ゼロ」の調達方針を導入すると発表しました(注1)。これを受け、国際環境NGOグリーンピースは、P&Gがインドネシアの森林とそこに暮らす人々、そして様々な生きものを守る大きな一歩を踏み出したとして歓迎しました。
グリーンピースの1年間にわたるインドネシアでの調査により(注2)、P&Gがトラやオランウータンの生息地である森林や泥炭地の破壊、野焼きなどを行う問題のある生産者からパーム油やパーム油由来の製品を購入していたことが分かりました。これを受けグリーンピースは、P&Gにパーム油の調達方針を変更するよう訴え、世界中で署名活動などを開始しました。その署名には、数週間で約40万人以上が参加しました。

今回のP&Gの新方針は、同社が購入するすべてのパーム油やパーム油由来製品を、2015年末までに完全にトレーサブル(追跡可能)にし、2020年までに購入するものは森林破壊を行わずに生産されたもののみにするというものです。さらに、泥炭地の開拓の禁止、地域住民の権利の保護、保護価値の高い森と炭素固定量の高い森の保護(注3)を約束しているため、現在の持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の基準より優れています。

グリーンピース・インターナショナルの森林問題担当アリーバ・ハミッドは、「P&Gの新方針は、世界的な熱帯雨林の破壊に歯止めをかける大きな前進となるでしょう。しかし、この新方針は完璧ではありません。この方針で設定されている期限では、P&Gは森林破壊をあと6年も許すことになります。地球温暖化の影響や急速な生物多様性の減少を受け、私たちは特に問題があると判明した供給者であるMusim MasやKuala Lumpur Kepong (KLK)への迅速な対応をP&Gに求めます。さらに、P&Gは、同社が使用する紙などにも同様の調達方針を取り入れる必要があります」と訴えました。

消費者の森林破壊を伴わない商品を求める声が、P&Gの新方針を後押ししました。これからも、グリーンピースは、貴重な生物多様性をまもり、気候変動の影響を最小限にするために、森林保護の重要性を訴えるとともに、さまざまな企業に「森林破壊ゼロ」を約束するように働きかけていきます。
__________________________________________
注1) P&Gのパーム油調達の新方針(英語外部サイト)

注2) グリーンピースのP&Gのパーム油原料調達に関する調査レポート(英語)

注3) グリーンピースの炭素固定量に関するレポート(英語)

関連キーワード