グリーンピース声明:スーパーマーケットはIUCN絶滅危惧種二ホンウナギの薄利多売を中止すべき
RELEASE OCEAN 2014.06.12

グリーンピース声明:スーパーマーケットはIUCN絶滅危惧種二ホンウナギの薄利多売を中止すべき

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、二ホンウナギが、2014年6月12日に国際自然保護連合(IUCN)が絶滅する恐れのある野生生物を分類した「レッドリスト」の改訂版に登録され、国際的に絶滅危惧種に指定されたにも関わらず、大手スーパーのほとんどが同種の取り扱いを続けること(注1)について、日本食文化の継承と相反するとして、以下のとおり声明を発表しました。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン 海洋生態系担当 花岡和佳男

「絶滅危惧種の薄利多売と日本食文化の継承は相反している。日本で食されているウナギの99%以上を占める二ホンウナギとヨーロッパウナギの双方が国際的に絶滅危惧種に指定される中、『土用の丑の日』やユネスコ無形文化遺産に認定された『和食』の代表格であるウナギ食を次の世代に残すには、まずはこれまで大量生産・大量消費によりウナギの激減を後押ししてきたスーパーマーケット等が、その責任と影響力の大きさを正しく認識し、絶滅危惧種の調達を一時見合わせ、資源回復を優先させることが必要である。

その上でスーパーマーケットは、絶滅危惧種に代わる『代替ウナギ』については、同じ過ちを繰り返さないため、資源管理を行政や漁業団体などと連携して積極的に行い、持続性を確保してから販売していくことが求められる。世界一大ウナギ市場国の主要な流通を担う日本のスーパーマーケットが、資源管理なきまま特定の種を取りつくしたら次の種に移行して乱獲を繰り返すという、破壊的な調達を今後も続けていけば、『代替ウナギ』も二ホンウナギやヨーロッパウナギ同様、次々と資源減少の道をたどることが懸念される。これは氷山の一角に過ぎない。次の世代の自然環境や和食の食材として魚を残していくことは、スーパーマーケット単体ではなく生産者から消費者まで日本全体で取り組むべき大きな課題である。『ウナギは日本の食文化』であることを盾に今後も持続可能なレベルを超えた調達・消費を続けていけば、その食文化を自らの手で滅ぼしてしまうことになりかねない。消費者は資源量や資源管理の有無を考慮した選択購入を行うと共に、スーパーマーケット等に『ウナギを子どもたちにも残せるように絶滅危惧種の販売はやめてほしい』『持続性が確保されたウナギを販売してほしい』などの『お客様の声』を届け、その取り組みを支援していくことが求められる」。
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(注1)グリーンピース「薄利多売で進む、ウナギ絶滅への道」2014年6月11日


国際環境NGOグリーンピース

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