NGO8団体、田んぼでミツバチに有害なネオニコチノイド系農薬の禁止とお米の検査規格見直しを求める新キャンペーン開始
RELEASE FOOD 2017.10.16

NGO8団体、田んぼでミツバチに有害なネオニコチノイド系農薬の禁止とお米の検査規格見直しを求める新キャンペーン開始

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース・ジャパン)は、本日10月16日、生き物共生農業を進める会、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、日本有機農業研究会、反農薬東京グループ、食政策センター・ビジョン21、提携米研究会、米の検査規格の見直しを求める会の7団体とともに、ネオニコチノイド系農薬の田んぼでの使用禁止と米の検査規格の見直しを政府に求めるキャンペーン『農薬をむやみに使わないお米がいい!』を開始しました(注1)。今後、キャンペーンに集まった市民の声をもとに、政府に交渉します。
ネオニコチノイド グリーンピース 斑点米

カメムシ類が稲穂の汁を吸うと、米に黒い筋が入った「斑点米」が発生します。農林水産省が定める米の検査規格の着色粒規定(注2)において、1,000粒に2粒「斑点米」が混ざると二等米となり、買取価格が60kgあたり600円から1000円程度下がります(注3)。田んぼで最も使われている殺虫剤はカメムシ防除目的で、主にネオニコチノイド系農薬が使われています。農林水産省の調査によると、田んぼでの農薬散布がミツバチの大量死を引き起こす主な原因となっています(注4)。同規格について、砂利などの異物混入よりも「斑点米」混入の基準が厳しいことや、色彩選別機で「斑点米」を除去できることから、混入限度の緩和を12県が求めています(注5)。

斑点米 ネオニコチノイド系農薬 グリーンピース 農薬をむやみに使わないお米がいい!
写真:お米に混じった斑点米

グリーンピース・ジャパンが行なった消費者意識調査(注6)では、「斑点米」対策の農薬使用に批判的な意見が多数で、賛成する声は限定的でした。

・見た目も大事だが環境も大事なので農薬をかけない方法があるならそういう米でも選びたい・・・46.8%

・黒い筋の入った米が茶碗1杯に2~3粒混じっても農薬をかけない方がいい・・・39.1%

・見た目も大事なので農薬をかけてもいい・・・14.1%

グリーンピース・ジャパン食と農業担当関根彩子は「農家も消費者も『斑点米』対策のための農薬散布を望んでいません。政府は、米の検査規格の着色粒規定を人々のニーズに合わせて見直し、ミツバチや環境、私たち人間にも影響のあるネオニコチノイド系農薬の使用を禁止すべきです。それと同時に、化学農薬に頼らない有機農業や自然農法など、生態系と調和した農業の推進が必要です」と訴えました。

呼びかけ団体 8団体 ※2017年10月20日時点

生き物共生農業を進める会
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
日本有機農業研究会
反農薬東京グループ
食政策センター・ビジョン21
提携米研究会
米の検査規格の見直しを求める会
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

注1)『農薬をむやみに使わないお米がいい!』ウェブサイト

注2)農林水産省玄米の検査規格

注3)米の検査規格の見直しを求める会冊子『知っていますか?斑点米と農薬とミツバチ大量死』

注4)農林水産省 蜜蜂被害事例調査(平成25年度~27年度)の結果及び今後の取組について

注5)『農産物検査(お米)に関するアンケート調査』(H27年農林水産省)市民グループ調べ

注6)グリーンピースレポート「有機農産物と農薬に関する消費者意識調査」P8(2016年3月)

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