グリーンピース、画期的な南極探査実施へーー地球最大の南極海保護区設立に向けたグローバルキャンペーン開始
RELEASE OCEAN 2018.01.15

グリーンピース、画期的な南極探査実施へーー地球最大の南極海保護区設立に向けたグローバルキャンペーン開始

写真:バルセロナのサグラダ・ファミリア教会の前を通るペンギン

国際環境NGOグリーンピースは、地球最大の南極海保護区(注1)設立に向けて、3カ月にわたる画期的な南極探査を含むグローバルキャンペーン『南極にサンクチュアリを』を開始し、本日1月15日、その日本語版を公開しました(注2)。世界では、人目を引く幾何学的に形づくられたペンギンたちがロンドン、バルセロナ、ソウル、ブエノスアイレス、シドニー、ニューデリー、ワシントンに現れ、南極への旅路を行進しました。ペンギンたちは、南極に180万平方キロメートルに及ぶ地球最大の海洋保護区設立を呼びかけるキャンペーンの一環です。

キャンペーンリーダーのフリーダ・ベンソンは、「南極の動物たちからいのちの糧であるオキアミを奪い取る大規模漁業を禁止することで、このサンクチュアリはペンギンやクジラ、アザラシにとっての楽園となります」と話しました。

グリーンピースの船アークティックサンライズ号の船員は、潜水艦を用いた先駆的な科学調査の実施を予定しています。気候変動や乱獲、そして汚染による危機に直面している類まれな野生生物がいるエリアを記録し、南極海保護区の設立が各国政府の急務であるという証拠を収集します。

この探査では、ウェッデル海の海底を人類がはじめて訪れます。ウェッデル海は、ヨーロッパ連合(EU)の海洋保護区に関する提案の主題であり、10月に南極海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLAR)で検討されます。科学者らは、脆弱な海洋生態系、そして希少なサンゴや海綿を含む海底の新種を特定するための調査を実施します。調査の結果は、このエリアが包括的な保護を必要とするさらなる証拠となるかもしれません。また、人の生活圏から遠く離れたエリアにおけるプラスチック汚染の有無を明らかにするため、採水調査を実施します。

写真:南極に向けてチリの港を出航するアークティックサンライズ号

カリフォルニア・アカデミー・オブ・サイエンスの名高い南極専門家のスザンヌ・ロックハート博士は、海底潜水調査に参加することについて次のように話しました。

「南極海は、全ての海につながっています。私はグリーンピースと協働し、地球最大の海洋保護区をつくるため、優先して保護すべきエリアの特定に役立つ科学を提供できることに興奮をおさえられません。今、この船には科学者、キャンペーナー、潜水艦操縦士、甲板員を含む35人が乗っていますが、3カ月後には、各国政府に南極の保護を求める世界的ムーブメントと共に帰還したいと思います。

多くの人にとって、私たちの青い惑星の底は非常に遠く感じるかもしれませんが、そこで起きていることは、私たち全員の未来に極めて重要なことです。南極海保護区は、類まれなペンギンやクジラやアザラシにとってのセーフガードというだけではなく、気候変動による最悪の影響を軽減してくれる健全な海を保ちます。10月には、各国政府が集まり、地球最大の保護区をつくる機会が訪れます。ぜひ実現させましょう」

立体のペンギンが出現した写真はこちら

南極に向かうアークティックサンライズ号の写真はこちら

注1)グリーンピースは、ウェッデル海の180万平方キロメートルを占める南極海保護区の設立に向けキャンペーンをしています。この提案書は、ドイツ政府の支持を得て、EUが既に提出しており、今年10月に開催されるCCAMLARで検討される予定です。グリーンピースの南極探査は、1月から4月上旬の3カ月にわたって実施します。

注2)『南極にサンクチュアリを』Webページ

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