スローな土用の丑の日のすすめ
OCEAN 2018.04.27

スローな土用の丑の日のすすめ

皆さんこんにちは、広報担当の土屋です。
ご存知でしたか?土用の丑の日は、夏だけじゃないんです。

今年は、4月17日に春の土用に入りました。4月27日は「春の土用の丑の日」です。

土用の丑の日は春夏秋冬あります

土用の丑の日は、春夏秋冬の4度めぐってきます。土用とは、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前後18日間のことで、その期間中に十二支の丑にあたる日が、「土用の丑の日」になるそうです[1]。

土用の丑の日と聞くと、「ウナギ」を連想する方も多いかもしれません。

季節の変わり目で体調を崩しやすいときに、栄養のある食事をして元気に乗り切ろう、というのがもともとの習慣だったようですが、いまでは、夏の土用の丑の日は「ウナギを食べること」が定着して、その消費を盛り上げる日になっています。

そして近頃は、夏だけでなく春の土用の丑の日でも、ウナギの消費を促進する広告をちらほら見かけるようになりました。

でも、ちょっと待って・・・

日本でよく食べられているニホンウナギは、絶滅危惧種です。

店頭やチラシでは語られませんが、ウナギは実につらい状況におかれているのです。

販売者は、ウナギの栄養価が高い、ビタミンが豊富、などと魅力的な言葉を並べては、消費を促進しますが、絶滅が近づいている魚だという事実は、教えてくれません。

グリーンピースが昨年、一般の方1000人にアンケート[2]したところ、いまだ4割の人はニホンウナギが絶滅危惧種だと知らないという結果がえられました。ウナギは絶滅危惧種だという認知が広まらないと、消費者が知らず知らずのうちに買ってしまう、という構図を変えられません。

アンケートでは、絶滅危惧種であるという事実を知ったら、二人に一人がウナギを食べなくてもいいかもしれない、と答えました。絶滅させてまで食べなくてもいいんじゃないか、という意識の変化なのでしょう。

ウナギフレンドリーな風潮が

このブログを読んでいただいている、あなたはどうでしょうか?

土用の丑の日にウナギを食べようというキャンペーンは、長期的にみて、ウナギを食べる文化にとって良い選択肢だと思いますか?

自分たちの販売するウナギを「食べて応援」という販売店もあるようですが、絶滅が心配されているのだから、「食べて応援」って、なんだかしっくりきません。

今年のはじめ、ニホンウナギの子どもである、シラスウナギが歴史的な不漁にみまわれたというニュースが日本中で話題になりましたね。

主要なメディアでは、「食卓への影響は?」、「ビジネスに打撃」と、経済的な影響を取り上げる報道が主流。ウナギのことを心配する視点が、すっかりと抜け落ちている印象を受けました。

そうした自然界の状況を度外視した、経済一辺倒な姿勢にたいして、ソーシャルメディアでは、「いやいや、絶滅を心配しようよ」という消費者の疑問の声が上がっていました。

グリーンピースでは、ウナギの保護に関するキャンペーンを2013年頃から行っていますが、ウナギの窮状を懸念する世論は、これまでになく盛り上がっているように感じます。

自然にあわせたスローな暮らしを

当たり前だけど忘れがちなこと、それは、天然資源は無限ではないということです。ウナギの子が生まれ、育ち、成魚になって卵を産み、また次の世代が育っていく。その自然のスピードを超えて私たちがとりすぎたり、生育環境に悪影響を与えたりすれば、その数は減少していく一方です。

技術大国の日本では、ウナギの完全養殖に期待をかける人が多いようですが、自然界に無理を強いる、現在の大量販売・大量消費モデルの根本的な見直しをせずに、どこか遠い月まで行ってしまうような議論ではないか、と感じています。

自分たち一人ひとりの行動が、どんなインパクトを生むのかまずはそこを振り返ってみませんか?

たとえば、土用の丑の日のキャンペーンに、ウナギを食べるのはちょっとおやすみして、栄養満点の料理を作ってみる。今年は、自然が回復するスピードにあわせた、「スローな」土用の丑の日を過ごしてみませんか。

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参考資料
[1] https://kotobank.jp/word/%E5%9C%9F%E7%94%A8%E3%81%AE%E4%B8%91%E3%81%AE%E6%97%A5-884785

[2] ウナギの未来を変える。1000人アンケートから見えたこととは?

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ライター 広報 土屋

広報 土屋

土屋亜紀子 Akiko Tsuchiya
広報担当。北極から南極まで、国内外のキャンペーン情報を発信します。自然とともにある暮らし、オーガニック食材・玄米菜食を中心とした食養を実践中!とにかく猫をはじめとする動物が好き。

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