森林破壊ゼロの約束から8年。なんでまだ森が壊されているの?
2018.09.20

森林破壊ゼロの約束から8年。なんでまだ森が壊されているの?

グリーンピースがパーム油による森林破壊についてキャンペーンを始めてから、たくさんのことがありました。

アップルがiPhoneを発明したり、シェルは北極に進出し、そして撤退したり、スペイン、ドイツ、フランスがサッカーW杯で優勝したりしています。

キャンペーンで大きな前進もありました。2010年には、キットカット、リッツ、ドリトス、Doveのメーカーが、森を壊すパーム油業者との取引をやめて、熱帯雨林を守りながら持続可能な方法でパーム油を作る業者から調達することを約束してくれました。

森林破壊ゼロの約束から8年。なんでまだ森が壊されているの?

2010年、キットカットを販売するネスレ本社の前で抗議活動をするグリーンピース。インドネシアの熱帯雨林が、パーム油のプランテーションのために破壊されていることにスポットライトを当てた。© Greenpeace / Gerard Til

2010年は、かなり前のことです。それなら、どうして今でもパーム油業者によって熱帯雨林が壊されて続けているんでしょうか?

グリーンピースは、この疑問に答えるために、この2年間かなりの時間を費やしてきました。私たちの調査は、世界中で行われ、バリやパリ、ワシントンDC、ジャカルタの会議室、そしてアメリカ中の都市を回りました。

疑問への答えは、とてもシンプルでした。森を壊す業者からパーム油を買わないと約束したにもかかわらず、世界有数のトップブランドたちは、未だに森を壊す業者からパーム油を買っていたのです。

グリーンピースは、東南アジアの25社のパーム油生産業者を調査しました。私たちの最新の報告書「Final Countdown」では、今回調査したことをまとめています。正直、簡単な読み物ではありません。25社の業者により、2015年から13万ヘクタールもの熱帯雨林が破壊されていることが明らかになりました。シンガポールの国土の2倍ほどの大きさです。

森林破壊ゼロの約束から8年。なんでまだ森が壊されているの?

インドネシアのプランテーションの一つ。パーム油プランテーションのために森が破壊されている様子。© Irmawan / Greenpeace

森林破壊だけではありません。私たちは、労働者が搾取されていること、地元のコミュニティとの闘争、違法伐採、無許可開発、保護区内でのプランテーション開発、土地整理による森林火災も目撃し、記録しました。

さらに最悪なことは、世界の有名トップブランドが、こうして作られたパーム油を買っているということです。

実際に調査した25社のうち、まだパーム油を生産していなかった1社を除いて、24社が、有名ブランドにパーム油を提供していました。キットカット、コルゲートの歯磨き粉、ジョンソンベビーローション、Dove、ドリトス、ケロッグポップタルト、リッツ、M&M’s、ヘッド&ショルダーズといった人気商品を作る12のメーカーが、少なくとも20社のパーム油生産業者をサプライチェーンに抱えていました。

森を壊す商品とそのブランドが、本当に動くべき時が来ています。

もし人気ブランドであり続けたいなら、メーカーはそのために行動を起こさなければいけません。大事なことを約束したのなら、そして熱帯雨林を守ることが大切なのであれば、約束を守らなければいけません。だから今日から私たちは、有名トップブランドに対して行動を開始することを求めてキャンペーンを開始しました。

メーカーが森を守り、消費者の信用を得るためにできるのは、森を壊していないと証明できる業者からだけパーム油を調達することです。

メーカーの背中を押せるのは、商品を買う私たちしかいません。この変化を一緒に起こしてくれますか?

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ライター パブリックエンゲージメント 林

パブリックエンゲージメント 林

林 恵美 Emi Hayashi
パブリックエンゲージメント 担当
SNSやメールマガジンで、世界や日本で起きている環境問題やいま私たちにできることを発信するオンライン担当。目下の目標は「めざせ、ゼロウェイスト!」音楽とおいしい食べものがエネルギー源。

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